こんにちは!
せおゆりか(廣岡ゆかり)です。

先週の土曜日に
目にした・耳にしたと思います。

「JRA厩務員が開催ストライキ」

これはものすごいことなんですが、
結局うやむやになって
しまいました。

なぜか?
いろいろなことが
噛み合っていなかったからです。

◆JRA厩務員の開催ストライキの顛末

Twitterでも
「開催ストライキしましょう!」
という美浦のトレセンに
労組による張り紙があると
厩務員さんの呟きがありました。

けっこうシビアな問題だとは思います。

美浦の厩務員さんがストライキをしたために
栗東所属の調教師さんが
パドック周回で馬を曳いているという
とんでもない事態が発生しました。

また、厩務員や調教師の手配が
できなかったため
出走を取り消しした馬も
何頭かいました。

これって、誰の得にもなりませんし
JRAは開催しないと
お金も入ってきませんから
開催は強行しますよね。

結局、次の日の開催は
スト解除されました。

ちょっと肩透かしだった感じです。

ですが、これは
競馬界の闇が垣間見えた
案件だとも言えます。

◆実は開催ストはとんちんかんだった!?

開催ストをしましょうという
労組の張り紙がありましたが、
これは実は大いなる勘違いです。

なぜか?
厩務員さんは所属は厩舎です。
会社で例えると、会社員です。

調教師が社長。

となると、実は競馬開催をストするのは
ずれているというのが
よくわかります。

もしやるのだったら、普段の
馬の世話をやめたらいいんです。

そっちのほうが正しいストの
やり方です。

実際、競馬新聞の記事でも
そのような指摘があります。
https://princessvision.com/keibast

◆厩務員は何を要求しているのか?

今回、ストを起こした厩務員は
美浦所属の底辺厩舎にいる
厩務員です。
(言葉は悪いですがこういうしかないので)

どういう点が底辺なのかというと
端的に給料が上がらない。
どうやら20代でも
手取り15万からずーっと上がらないとか。

その割に、怪我などの
リスクが大きすぎる。

これではやってられないです。
誰でも嫌です。

「きつい・きたない・きけん」
とは、本当にこのことです。

また、こういう底辺厩舎は
成績が本当によくない。
年に1回勝つか勝たないか。
厩務員のインセンティブすら入ってこない。

これはひどい。

厩務員(社員)のモチベーションを
上げるのは
調教師(社長)の役目です。

これができていないから、
ストが起きるのです。

◆調教師(社長)は何をすべき?

では、調教師は何をすべきか?
というと、
営業・マーケティングです。

「おいおい、競馬に
何持ちこむねん」

と思いました?
これがずれてないんですよね!

普通の会社の社長と
やることは同じです。

調教師の営業といえば、
馬主(クライアント)の獲得。
馬を預けてもらわないと話になりませんから。

で、
預けてもらった馬で
成績を上げて、
厩舎(会社)のアピール。
マーケティングですね。

また、厩舎(会社)ごとに
取り組みが違うと思います。
そういうのも
しっかりアピールしないといけませんね。

どうですか?
やることは普通の会社と同じですよね。

これができていないから
底辺厩舎なんです。

組織としては、
調教師(社長)
営業(所属騎手)
平社員(厩務員)
ですね。

これが三つ合わさって
厩舎(会社)が
成り立ちます。

でも、底辺厩舎は
調教師(社長)が
営業をしていない。

成績を上げられず、
よい馬主を見つけられず、
質のよい馬を預けてもらえない。

悪いループに陥っています。

また、厩舎ってずっこくて、
JRAからサポートが
あったりするんですね。
それに甘えているだけ。

サポートを受けつつも、
しっかりと成長させている厩舎は
ちゃんと社員(厩務員、騎手)に還元を
しています。

そりゃ不満もたまりますよ。
書いてて腹立ってきました…

◆社長の仕事とは

先ほども書きましたが、
「社長の仕事はマーケティングだ」

マーケティングの権威である
ダンケネディが常々発信しています。

それをせずに
ただのうのうとしているのは
社長として失格です。

知人から聞いた話なんですが
地方競馬である園田競馬の
とある厩舎の厩務員さんは
「うちの調教師は
よく馬主さんとお酒飲んでる!
めっちゃ羨ましい!」
って苦笑しているそうです。

これって、
新規開拓ですよね。
めっちゃ大事な仕事のひとつです。

しかも、この調教師は
馬作りはあまり得意ではないので
厩務員や調教助手に
任せているそうです 笑

ちなみに、この厩舎は
園田競馬でも
好成績を残しています。

マーケティングと営業が
噛み合っている好例です。

やはり、調教師(社長)が
動かないと
厩舎(会社)は回らない。

よくわかりますよね。

◆まとめ

今回、競馬のストライキで
改めて
会社の役目、社長の役目を
見直すことができました。

あなたも、自身でビジネスをされているなら
社長ですよね。

ということは、
マーケティングについて
ひたすら考えないといけません。

底辺厩舎になるか。
リーディングを獲るか。
それはあなたの行動に
かかっています。