こんにちは。
せおゆりか(廣岡ゆかり)です。

日本では一般的に「パクリは悪」と言われています。
でも、ちょっと考えてください。

パクるっていうと悪そうなんですが、今まで生み出されたものはパクられたものじゃないのでしょうか?

これらは自然界のものを「パクって」できています

マジックテープ / ゴボウの実

1941年、スイスの電気技師ジョルジュ・デ・メストラルは犬を連れてアルプスに狩りに出かけた。そして帰宅してみると服や犬の毛皮に野生ゴボウの実が張り付いているのを発見する。この植物は通過する生き物に張り付いて、種を遠くまで運んでいた。これを顕微鏡で覗き込んだメストラルは、単純な作りのフックが繊維や毛皮の輪に引っかかっていることを発見する。

このヒントを得てから10年後、様々な素材で無数の実験を経た末に、マジックテープという新型のファスナーの特許が生み出された。

新幹線 / カワセミ

高速鉄道がトンネルから脱出する際、フロントノーズが加えた空気圧によって轟音が発生する。1990年代、日本の技術者である仲津英治はカワセミが水の中に飛び込むとき、ほとんど飛沫を上げないことを発見した。カワセミのくちばしを参考にして設計された新幹線は、走行時の騒音を軽減するのみならず、空力特性を高め、パワーの効率化を図ることで、一層の高速化が実現されている。

糖衣ワクチン / クマムシ

クマムシは水中に生息する8本足のずんぐりとした小さな生物である。水のない環境では乾燥して、100年以上も生存するというとんでもない能力を発揮する。これを可能にするのが、DNAとタンパク質などの分子機構を糖質によってコーティングするメカニズムだ。

ここに着想を得たのが、アメリカ、バイオマトリカ社やイギリス、ノヴァ・ラボラトリーズ社などのバイオテクノロジー企業である。彼らは生体ワクチンにクマムシの生態を応用し、砂糖のフィルムでワクチンを包むという方法を開発した。こうして冷凍することなく生きたワクチンを6ヶ月保管することが可能となった。

参照:カラパイア 自然を参考に作られた10の科学技術(バイオミメティックス)
https://karapaia.com/archives/52216888.html

パクる(真似する)という言葉がダメなんじゃない?

大体言葉が悪いんですよ。
パクるっていうと、借りパクとかそういうイメージがついてるから。

だけど、人間界にあるものはすべてどこかにアイデアの源泉が隠れています。
上記で紹介した自然界のものもそうです。

また、私は大昔にマンガ家を目指していました。
先生に言われたことは「とにかく模写をしなさい」
模写は、真似です。
まず真似をしろと堂々といっています。

真似をしてたくさん練習をして、初めて自分の身につきます。
これのどこが悪いのでしょうか?

パクるではなく、別の言葉に言い換える

イメージが悪いので、言葉を言い換えたらどうでしょうか?
「パクる」ではなく、「いいところを借りる」

どうですか?嫌なイメージなくなりませんか?
これなら、アイデアを使うときに抵抗が少なくなると思いますよ。

まとめ

物事は多方面からみると、イメージが変わることがあります。
「パクる」というとものすごい悪いことをしているみたいな感じですが、実はそうでもない。

アイデアの95%は真似からできていると言われています。

オリジナルのどこにもないアイデアと言われているものも、実はどこかでインスピレーションを受けているのかもしれません。

だから、真似がだめとか、パクるんじゃないとか、そういう言い方をするのではなく、いいところ、いい知恵を借りるというふうに考えてみるようにしてみましょうよ。