こんにちは。
せおゆりか(廣岡ゆかり)です。

あなたは、こんなことで悩んでいませんか?

  • 相手に好かれたい
  • 相手に非を認めさせたい
  • 相手に嫌な思いをさせずに協力させたい

などなど、数えきれないほど他人に悩まされてきたのではないでしょうか?
私も「くっそ〜あの人腹立つ〜!」って思うことが幾度もありました。

ですが、この本をしっかり読んでから、それはバカな考えだということを知りました。
解決方法がバッチリ書かれていたのです。

人間関係の原則はすべてこの本に載っている

この本は

  1. 人を動かす
  2. 人に好かれる
  3. 人を説得する
  4. 人を変える

の4項目に分かれています。

人に変わってもらえる魔法みたいな本…というわけではなく、人のこころを動かすためのトリガーは何か、ということをたくさんの事例とともに紹介されています。

この4項目それぞれの中で一番印象的だと個人的に思ったものを紹介いたします。

人を動かす三原則

重要感をもたせる

この項では、人を動かすためにはなにが一番重要かを説いています。

人が欲しがるものは何か?それを満足するためにはどういう伝え方をしたらいいのか?

特にこの「重要感を持たせる」というのは、人間の本質を突いた心理が描かれています。
大変興味深いです。

人に好かれる六原則

聞き手にまわる

ただ流して聞くだけでなく、熱心に聞く方法を書いています。

熱心に聞くと、逆に「あなたは世紀の話し上手だ!」なんて言われることもあるらしいです(笑)。

人は皆、自分の話を聞いてほしい生き物です。

また、聞き上手な人は相手の気持ちに寄り添うことができる人なので、話し上手よりも重宝されるのです。

人を説得する十二原則

論議を避ける

論議を交わしても、得るものはほとんどないことが記されています。

カーネギーは論議の研究をやっており、最終的に「論議は避けるのが1番負けない」という結論になったと言います。

相手の好意を勝ち取るには論議を交わさず、口をつぐむこと。
そして、相手の意見に耳を傾け、意見が一致する場所を探す。
もしかしたら、相手のほうが正しいことを言っているかもしれない。

自分の主張をするだけでなく、相手の話も聞いてから考えるべきだと話しています。

人を変える九原則

顔をつぶさない

よく、会社や学校で頭ごなしに「お前のやり方は間違っている」「お前がミスをしたからお前はダメなんだ」みたいなことを言われ、傷ついたことがある人は少なからずいるはずです。

ですが、これは大きな間違いです。

たとえ、相手が正しく自分が間違っていても、相手は自分の顔を潰す権利はありません。
相手ができることは何もなく、自分がなにを間違っているか自覚しどう修正していくかが重要になります。

サンテクジュペリも「相手の人間としての尊厳を傷つけることは犯罪である」と言っています。

自分も逆の立場になる可能性は大いにあります。
これは心に強く留めておきたい言葉です。

この本の良い点と悪い点

良い点

1本が短いので10分あれば読める

1本1本の章が短く、長いものでも10ページ程度です。
すぐに読めるため、読書時間の確保が難しいという人でも気軽に読めます。

また、文庫版なので持ち歩きにも苦ではなく、電車の中でも気軽に読めます。

歴史の話も出てくるので、大変興味深い

南北戦争時代の話やリンカーンが大統領だったときのエピソードもでてきます。

リンカーンのエピソードが結構な数で入っており、人間関係の築き方は昔から変わらないものというのがよくわかります。

人間の本質は今も昔も同じであることが理解できる本です。

相手の気持ちを考えるきっかけになる

その通り「人の身になる」という項目も入っています。

タイトルそのままの内容ですが、自分は今までどうだったか、相手に対して失礼ではなかったかという振り返りができます。

何度読んでも納得できる内容です。

悪い点

中身が濃いので、めちゃくちゃ詰まっています。
そのため、ちょっと読みづらいかもしれません。
文字の大きさも普通の文庫よりも小さいような気がします…
しかも、行間も詰まっているので目がチカチカします。
これは個人的に直して欲しい点です…

また、歴史の話が出てくるので、歴史に興味がない人にとっては面白くないかもしれません。

ですが、これらを差し引いても読むべき本であることは変わりません。

まとめ

正直に話すと、一度読むのを諦めたことがありました。
理由は、上に書いた通り中身が濃すぎて読むのがしんどかったからです。

多分、そのときはあまり人のことを考えていない自分勝手な人間だったのだろうと思います。

ですが、今これを読み終わってから振り返ると、人生に欠かせない人間関係を円滑にするポイントがそこかしこに記されています。

これを読まなかった自分を恨みます…

またこの本は、ライティングにも使える要素がぎっしり詰まっており、人の気持ちを動かすためのポイントを抑えているので、すぐに利用できます。

セールスライティングの巨匠も、これを読んでから書いた方がいいと話していました。
確かに…!

実生活でも、SNSでも、ブログやセールスレターでも、どこでも使えるスキルが盛りだくさんの「人を動かす」、読んだ方がいいという言葉は嘘ではありません。

まだの方はぜひ手に取ってください。

文庫版も出ているので、手軽に勉強できますよ。