こんにちは。
せおゆりか(廣岡ゆかり)です。
至る所でホームページ制作でのトラブルが絶えないようです。
これって、原因はそんなに難しくないんです。
お互いの確認漏れなんです。
どうして確認漏れが出てくるのか?
わからない点をその場で解決しないからというのと、形にしておかないというこの2点につきます。
では、解決するにはどうすればいいのかというと、
流れを把握しておけばいいんです。
把握しておけば、どの点で質問をすればいいのかわかるし、お互いに行き違いが発生しなくなります。
そして、それをまとめたものをきちんとみられるようにしておく。
一例として私の制作の流れをお伝えしますね。
制作業者に依頼を考えているあなたはもちろん、駆け出しの制作者のあなたもぜひ参考にしてください。
PrincessVisionホームページ制作の流れ
ざっと説明すると、こんな流れでやっています。
- 提案書を作り、提案する
- きちんとどの部分でお金をやり取りするかを説明する
- 契約書を交わす
- 詳細を詰める
- 仕様書を作る
- デザイン
- コーディング
- テスト
- 納品
- 請求書送付
各項目を詳しく説明していきましょう。
1 提案書を作り、提案する
この時点ではまだ契約は発生していません。
打ち合わせをして、こちらからホームページをどうするかを提案する段階です。
提案書をもとに依頼者にヒアリングをして、どういう形に持っていきたいか、どういった契約をするかを詰めていきます。
また、デザイン案の数や修正回数も伝えておきましょう。
ここでヒアリングをして完了する制作者、依頼者が多いです!
この時点ではまだ口約束です!
きちんとお互い納得できるところまでしっかりとすり合わせをする必要があります。
依頼者は、イメージのホームページを伝えておくと、制作者が仕様書を作りやすいです。
制作者は全能神ではありません。ある程度のイメージを形にする力はありますが、いちから作るとなると時間もかかりますし、制作完了まで遠回りする可能性がおおいにあります。
2 どの部分でお金をやり取りするかを説明する
契約を交わす前に、どの時点で料金が発生するかを制作者は説明します。
いくらかかるのか、いつ払うのか、前金は必要なのか、などなど…
依頼者にとって決して少額ではありません。
お金に関する不安は必ず取り除いておく必要があります。
打合せ時にきちんと料金のすり合わせもしておきましょう。
オプションが重なるとかなり高額になるので、このあたりは丁寧に説明しておくと印象がかなり良くなります。
3 契約書を交わす
契約書と仕様書は同時に渡すことが多いです。
契約書には、どのくらいの期間で制作するのか、料金はいくら発生するのか、前金は必要なのか、トラブルがあったときはどうするのかを制作者側がきちんと決めてまとめます。
HPの詳細は仕様書に記す、と書いておくと、仕様書のとおりのHPを作る前提となり、お互いの齟齬がなくなります。
料金は話し合って決めていると思いますので、そこは間違いのないように記載しましょう。
また、更新料などの決め事もここに記載することもあります。
デザイン案を提出する数や、修正回数もここできちんと記しておくとトラブルは発生しにくいです。
ここで回数を書かないことでトラブルや取りっぱぐれる事案が発生します。
契約書を交わさない制作者は多いです(フリー・制作会社ともに)。
ですが、裁判所で争うときに、契約書のあるなしでかなり有利不利が変わります。
必ず作っておきましょう。
契約書はお守りです。
私も以前トラブルがありましたが、契約書があったおかげで勝てました。
なかったらと思うと、かなり怖いです。
4 仕様書を作る
めっちゃ大切です。
提案書をもとにした打合せで決めたコンテンツをしっかりとまとめます。
要件定義、と書くとめっちゃ専門用語になってしまうので 私は使いません。
依頼者にやさしくないからです。
どういうHPの仕様か、がわかるように作ります。
ここがあやふやだと、どこが制作のゴールかがはっきりしません。
きちんと制作完了の線引きをするためにも、仕様書をしっかりと作成しましょう。
これを面倒くさがる制作者は多いですが、フリーランスでここまでやってくれる人はかなり頼りになります。
たまに仕様書に書いたこと以外に必要な部分が発生すると思いますが、そこはお互い話し合って決めてくださいね。
- 詳細な分析・戦略の決定
- 具体的なコンテンツの決定
- サイトマップの作成
このあたりもきちんと打ち合わせをして固めていきます。
決めたことは仕様書に
5 デザイン制作
制作者はここから気合を入れて制作をしていきます。
依頼者からいただいたイメージのホームページやデザインをもとに案を練っていきます。
最初にトップページのデザインを出しますが、私の場合は1週間で提出することが多いです。平均はどのくらいかというのは、ボリュームにもよると思いますので、そこはまちまちです。ですが、大体のボリュームで作成期間は算出できると思います。
ある程度期限を切って、1回目のデザイン案を提出しましょう。
依頼者は、制作者からの連絡がないと不安になりますので、「どのくらいまでできた」などという進捗連絡があると安心します。
6 コーディング
デザインがすべてできたらコーディングです。
ここも進捗を説明してあげてくださいね。
特にコーディングのタイミングは依頼者に見せられないことが多いので、連絡は必須です。
7 テスト
この時点で初めて、依頼者が閲覧可能になることが多いです。
依頼者にはコンテンツチェックをしてもらいます。
バグチェックは、制作者側でおこないます。
8 納品
契約にはいっているのでしたら、アクセス解析を入れる・サーチコンソールを入れるなどの前準備も必須です。必ず確認してからお渡ししましょう。
9 請求書送付
依頼者に請求書をお送りします。
制作者側で入金が確認できたらプロジェクトはいったん終了となります。
まとめ
いかがでしょうか?
個人でやっている私でもこれだけの段階を踏んでいます。
ここまでやってもらって依頼する側からは安心感があるというものです。
今あなたが依頼している制作業者は最低限ここまでやってくれていますか?
今までの経験上、これが最低ラインだと思っています。
きつい言い方をしますが、これだけやってくれていない業者とは、手を切った方が良いです。
たとえ腕がよくても、約束を守れない、連絡をくれないというのでしたら、それは制作うんぬん以前の問題で、人として失格です。
仕事というのは、信用と信頼でするものです。
腕がいいのは当たり前です。プロですから。